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岩手の古い教え



■「津波てんでんこ」

津波てんでんこは、三陸地方に伝わる古い教えです。津波のときには、家族を探しにも戻ったりせず、各自てんでんに逃げるのだという教えです。古くからの教えですが、さらに多くの関係者の努力によって、この言葉が防災に役立てられました。

今回の東日本大震災でも、津波てんでんこの言葉とともに避難訓練を繰り返した子どもたちがみんな助かった「釜石の奇跡」と呼ばれる成果を上げています。

しかし、津波てんでんこは、ただ自分勝手に逃げろという教えではありません。津波てんでんこは、誰かの指示を待つことなく各自がしっかり判断して逃げなさい、そして目の前の助けられる人は助けなさいという教えです。

■「津波てんでんこ」4つの意味

京都大学防災研究所の矢守克也先生(社会心理学・防災教育学)は、津波てんでんこの意味を4つに分けています。

1. 自助原則の強調(「自分の命は自分で守る」):凄まじい速さで襲う津波で家族共倒れになる悲劇を防げます。

2. 他者避難の促進(「我がためのみにあらず」):自分の命を救うことは人の命を救うことにつながります。あなたに声をかけられて逃げる人、あなたの逃げる姿を見て逃げる人がいます。「釜石の奇跡」でも、中学生が小学生を助けて一緒に避難しています。

3. 相互信頼の事前醸成(事前の準備):普段から災害発生時の話題を出し、どう行動すべきか、どこへ逃げるのかが話し合えます。家族同僚友人が、相手はきっと自発的に逃げていると信頼することで、全員の命が助かる可能性が高まります。

4. 生存者の自責感の低減(亡くなった人からのメッセージ):大津波の時には、助け合うことと同時に各自で逃げようとと考えることが正しいのだと知ることで、生き残った人の自責の年を癒すことができます。
posted by Asako | 12:42 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
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